西洋医学で改善しない不定愁訴、慢性的な痛み、婦人科系の症状に。

春明はり灸院
〒980-0802 仙台市青葉区二日町11-3 服部ビル2F
Tel: 022-221-4313
地下鉄北四番丁駅より徒歩1分English
症例集
急性・慢性の痛みや凝り自律神経失調症婦人科系疾患

めまいや疲れ、ダルさなど何だかわからない体調不良を原因不明だとあきらめていませんか?

自律神経失調症(メマイ感、うつ状態、不眠、不安神経症)

自律神経の変調による症状は、本人が様々な症状を訴えるにもかかわらず診断がつきにくく、内科より精神科や神経科を紹介され、治らないとお薬を増やされながら慢性化していく事の多い疾患です。季節の変動から来るメマイ感、抑うつ状態(日常生活が可能なレベル)、ストレスからくる頭痛、不眠、動悸、ノドや胸の苦しさ等はO-リングテスト、経絡テストで肝経と言う経絡の変動として捉える事が多く、早期であれば肝経を中心とした施術を組み立てる事により症状を消失、軽減できる事を臨床を通して多く経験致しております。

しかし、症状が年単位で慢性的に経過し、症状の背後に幼少期、思春期のトラウマや、職場、家族の人間関係が複雑に絡んでくる場合は、短期間の治療では困難な場合もあります。

本項では、比較的短期間で著効のあった例を中心に紹介させて頂きます。

症例1:メマイ感、頭痛、吐き気  Case1:Dizziness, Headache, Nausea

患者32歳/男性/会社員

5月の連休の後からメマイ感、頭の鈍重感、軽い吐き気を感じて内科を受診してみても改善せず、脳神経外科にも行きMRIの検査を受けたものの、結果は「異常なし」と言われ、当院の患者さんの紹介で来院されました。

腹診、O-リングテスト、筋診断で肝経、胃経、大腸経に著明な反応がある為、左肝経(-)、右肝経(+)のアース、左胃経、右大腸経にダイオードを貼り、背部に接触鍼をしました。治療後には「なんだか眠くなってお腹がすきました。」と言って帰宅されました。2日後に来院された際、「前回の治療後にとても眠くなり、帰宅してからぐっすり寝てしまいました。さらに夜も熟睡できたので、次の日からスッキリして8割位良くなった感じがします!」とおっしゃるので、前回と同様の治療を施して終了しました。

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体力も十分にあるタイプの方だったので、2回で著効のあった症例です。とくに早期のうちであれば1~2回でハッキリ効果の出る場合があります。

効果のあったほとんどの患者さんが、治療後に「良く眠れた」「食欲がでた」とおっしゃっています。

症例2:抑うつ状態、動悸、不安感  Case2:Dysphoria, Palpitation, Anxiety

患者34歳/男性/会社員(大手メーカー開発)

半年前あたりから会社の業績が悪くなり、長年携わってきた部門が閉鎖する事が決定したそうです。その前に家を新築し子供も生まれたばかりだったため、色々なストレスが重なり、仕事中に動悸がしたり、汗が止まらなくなったり、朝起きても体が重くて会社に行けない日が続くためとうとう休職することに。心療内科に通院されていましたが、経過が思わしくないと当院へ来院されました。

腹部、右帯脉、期門(肝経)、天枢を押すと顔をしかめる程の圧痛がありました。左肝経(-)、右肝経(+)のアース、左胆経、左胃経、左心経にダイオード、背中に接触鍼をしました。

3回目位から腹部の圧痛が減弱するに従って少しずつ食欲も出て、「朝夕の散歩が気持ちよく楽しみになってきました!」とおっしゃい、治療開始から2ヶ月10回の治療で職場に復帰されました。

この患者さんは、信頼関係ができるに従い、ご自身の心中を話してくれる様になりました。大学院までずっと成績優秀で、会社に入っても期待されてトップを走ってきた為、挫折感が大きかった様ですが、目の前の成果に囚われず、まず命として生かされている自分に気付いて感謝をし、多様な価値観を持って現実を客観視する事を、少しずつ話して行ったところ共鳴して頂けて、心の緊張が取れるにつれて治療効果も上がって行った症例です。

症例3:適応障害(頭痛、抑うつ、不眠)  Case3:Adjustment disorder

患者43歳/男性/公務員

仕事のストレスで適応障害と診断され休職中の方でした。少しずつ改善して復職の為のリハビリを受けていらしたようですが、頭痛や首・肩の痛み、凝りが取れず意欲も湧かない様子で、いくらマッサージや電気治療をしても、首は増々痛くなるので試しにと思い来院されたとのことでした。

O-リングテストも反応があった経穴(ツボ)は軽く押しただけで声を出す程痛がっていました。左肝経(-)、右肝経(+)のアース、左胆経、左心経のダイオード、足底部からのアースで、腹部の緊張は半減しました。頭痛や首の緊張も、自律神経のアンバランスから来ているので、首や肩を治療するよりも、全身のバランスを取る治療が必要である事を説明しました。治療後は「少し首が回り易くなった様な気がする…」とおっしゃっていました。それから2ヶ月間、計12回の治療で症状も軽減して復職されました。

この患者さんは、職場の上司とウマが合わない事が最大のストレスだったそうで、信頼関係ができてきてから、毎回上司への不満をお話してくれるようになりました。すべて肯定的に話をお聞きする事で少しずつ抑圧していた感情もほぐれ、体も楽になっていきました。復職後も、健康管理をかねて週に1回来院なさっています。

症例4:抑うつ状態、線維筋痛症  Case4:Dysphoria, Fibromyalgia syndrome

患者63歳/女性

10年前、更年期障害で体調を崩した頃に、姑によるストレスも加わり、うつ病になってしまい線維筋痛症と診断され、内科や神経科に通院中の方でした。とくに冷えると体中が重く、痛く、何もやる気にならないとおっしゃっていました。

当院での診断では腎経、左盲兪、中極に圧痛があり、経絡テストによる異常経絡は、肝経、胆経、腎経、三焦経でした。左肝経(-)、右肝経(+)のアース接続、左胆経、右腎経、右三焦経にダイオード、背部の接触鍼と知熱灸をしました。

3回目位より治療後「体が軽くなる様な感じがする」とおっしゃって、その頃より左肩のピリピリした痛みも軽減しました。治療10回目位で「やっと駅まで買い物に行けるようになって嬉しい!」と言われました。

風景

発病から長い期間、慢性的に症状が経過している場合は、肝経に加えて腎経の変動している場合が多く、なかなか根治まで導くのは大変な事もありますが、少しずつでも体調の改善を十分に自覚して頂ける例も多いです。

症例5:躁うつ病  Case5:Bipolar disorder

患者45歳/公務員

10年来、躁うつ病と診断され、精神科に通院しながらも勤務されていましたが、震災後に仕事が急増し、頑張っているうちに興奮状態が治まらなくなったそうです。睡眠薬を飲んでも眠れず、体はダルイのに暴れたい様な衝動が起きて、コントロールできなくなり、休職することになってしまいました。当院での診断では右肝経期門、左腎経盲兪に圧痛がありました。異常経絡の診断は、肝経、腎経、胆経、心包経でした。左肝経(-)、左心包経(+)のアース接続し左胆経、右腎経、ダイオード、背部は接触鍼と知熱灸をしました。

治療後は、「なんだか眠くなる」と言って帰宅されました。その後5回目の治療で無事に職場復帰されました。

風景

この方は当院にも10年来、躁状態の時も、うつ状態の時も、薬でコントロールができなくなると年に数回続けて来院なさっていますが、治療は経絡のバランスが整ってくるとどちらの状態でも有効のようです。まさに万事、中庸が肝腎要(かなめ)と言う事でしょうか。

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