自律神経失調症メマイ感、うつ状態、不眠、不安神経症など
めまいや疲れ、ダルさなどなんだかわからない体調不良を原因不明だとあきらめていませんか?
自律神経の変調による症状は、本人が様々な症状を訴えるにもかかわらず診断がつきにくく、内科より精神科や神経科を紹介され、治らないとお薬を増やされながら慢性化していく事の多い疾患です。季節の変動から来るメマイ感、抑うつ状態(日常生活が可能なレベル)、ストレスからくる頭痛、不眠、動悸、ノドや胸の苦しさ等はO-リングテスト、経絡テストで肝経と言う経絡の変動として捉える事が多く、早期であれば肝経を中心とした施術を組み立てる事により症状を消失、軽減できる事を臨床を通して多く経験致しております。
しかし、症状が年単位で慢性的に経過し、症状の背後に幼少期、思春期のトラウマや、職場、家族の人間関係が複雑に絡んでくる場合は、短期間の治療では困難な場合もあります。
本項では、比較的短期間で著効のあった例を中心に紹介させて頂きます。
自律神経失調症の症例
症例メマイ感、頭痛、吐き気Case:Dizziness, Headache, Nausea
患者32歳/男性/会社員
肘の痛みがなかなか取れず整形外科に行くと、ゴルフ肘(上腕骨内側顆炎)と言われ、肘に数回注射をするも、その時は多少改善しても翌日には元に戻ってしまうということで当治療院へ来院されました。
5月の連休の後からメマイ感、頭の鈍重感、軽い吐き気を感じて内科を受診してみても改善せず、脳神経外科にも行きMRIの検査を受けたものの、結果は「異常なし」と言われ、当院の患者さんの紹介で来院されました。
腹診、O-リングテスト、筋診断で肝経、胃経、大腸経に著明な反応がある為、左肝経(-)、右肝経(+)のアース、左胃経、右大腸経にダイオードを貼り、背部に接触鍼をしました。治療後には「なんだか眠くなってお腹がすきました。」と言って帰宅されました。2日後に来院された際、「前回の治療後にとても眠くなり、帰宅してからぐっすり寝てしまいました。さらに夜も熟睡できたので、次の日からスッキリして8割位良くなった感じがします!」とおっしゃるので、前回と同様の治療を施して終了しました。
症例適応障害(頭痛、抑うつ、不眠)Case:Adjustment disorder
患者43歳/男性/公務員
仕事のストレスで適応障害と診断され休職中の方でした。少しずつ改善して復職の為のリハビリを受けていらしたようですが、頭痛や首・肩の痛み、凝りが取れず意欲も湧かない様子で、いくらマッサージや電気治療をしても、首は増々痛くなるので試しにと思い来院されたとのことでした。
O-リングテストも反応があった経穴(ツボ)は軽く押しただけで声を出す程痛がっていました。左肝経(-)、右肝経(+)のアース、左胆経、左心経のダイオード、足底部からのアースで、腹部の緊張は半減しました。頭痛や首の緊張も、自律神経のアンバランスから来ているので、首や肩を治療するよりも、全身のバランスを取る治療が必要である事を説明しました。治療後は「少し首が回り易くなった様な気がする…」とおっしゃっていました。それから2ヶ月間、計12回の治療で症状も軽減して復職されました。
この患者さんは、職場の上司とウマが合わない事が最大のストレスだったそうで、信頼関係ができてきてから、毎回上司への不満をお話してくれるようになりました。すべて肯定的に話をお聞きする事で少しずつ抑圧していた感情もほぐれ、体も楽になっていきました。復職後も、健康管理をかねて週に1回来院なさっています。
発病から長い期間、慢性的に症状が経過している場合は、肝経に加えて腎経の変動している場合が多く、なかなか根治まで導くのは大変な事もありますが、少しずつでも体調の改善を十分に自覚して頂ける例も多いです。
体力も十分にあるタイプの方だったので、2回で著効のあった症例です。とくに早期のうちであれば1~2回でハッキリ効果の出る場合があります。
効果のあったほとんどの患者さんが、治療後に「良く眠れた」「食欲がでた」とおっしゃっています。