急性・慢性の痛みや凝り首や肩の凝り・腰痛・膝痛・坐骨神経痛など
痛み改善の治療には、治癒力を最大限に発揮できるようにストレスの緩和もポイントです。
痛い部分の局所的な治療(電気治療、マッサージ、局所の注射、痛み止めの服用など)で、なかなか症状が改善せず、当院へ来院される方が多くいらっしゃいますが、局所の治療で改善しない症状の原因には次の場合が考えられます。
- 上下、左右の経絡間の電気的バランスが崩れている場合(経絡帯電)
- 痛みの原因に関連する経絡の関連運動筋(経筋)の緊張が痛みの場所より離れた部位にある場合
- 過去の手術やケガ(捻挫、打撲)等の、お血(古血)が原因となって痛みを誘発している場合
- 仕事や家庭のストレスが脳や自律神経に影響し、身体の痛みとして感じる場合(神経症性疼痛)
a~dの原因は急性~亜急性の場合、単独の場合もありますが、慢性になると多くは原因が複合して存在すると考えられます。
急性・慢性の痛みや凝りの症例
症例肘の痛みCase:Elbow pain
患者70歳/男性
肘の痛みがなかなか取れず整形外科に行くと、ゴルフ肘(上腕骨内側顆炎)と言われ、肘に数回注射をするも、その時は多少改善しても翌日には元に戻ってしまうということで当治療院へ来院されました。
動作とO-リングを合わせた経絡テストを行うと、頭頸部の動作で上を向くことが充分にできなかったため、任脉・肺経・心包経を中心としたBEETの施術をすると肘の痛みが半減しました。治療の度に頭頸部が自由に動くようになるにつれ、肘の痛みも出現しにくくなり、数回の治療で完治しました。
加齢により体がかたくなっているにも拘らず、ゴルフの無理なスイングを繰り返したために肘にばかり過度の負荷がかかり、痛みが出現した症例です。
急性・慢性の痛みや凝りの症例
症例首・肩の強い凝り感Case:Stiff neck and shoulders
患者63歳/男性
毎日夕方になると首の右側と両肩にとても不快な凝りを感じて仕事に集中できなくなり、ここ数年、マッサージ・電気治療・カイロプラクティック・整体といろいろな施術を試みてみたものの、その時は多少気持ちよくても、翌日にはすぐ元に戻ってしまい、苦痛は一向に減らないということで当院に来院されました。
詳しく問診をすると、6年前に食道ガンの手術を受け食道を全摘し、胃を持ち上げて繋ぐ手術をしたとのことで、頸部に大きな傷跡がありました。そこで制限のある動作と、O-リングを組み合わせたテストを行うと肝経・胆経・膀胱経・小腸経・任脉の異常がみられました。該当経絡末端をアースしダイオードを貼ると、急にお腹がグルグルと動きだし<帯電解消現象>とてもリラックスして気持ちが良いとのことでした。10分間放置後、頸肩部の動作痛、圧痛を確認すると大分和らいでいました。
治療3回目位からは異常経穴(ツボ)が固定してきたため、手足3ヶ所のツボを毎日ご自宅で押圧するように指導しました。
5回目の治療の際、「ツボを押していると、ゼロではないが凝り感が以前の2~3割で済むので楽です」といって頂けるところまで改善されたので、後は症状を強く感じたときや、健康法として来院するようにお伝えし治療を終了しました。
他にも、心臓に重い持病を抱えながら冬季は毎年3ヶ月バリ島に滞在し、滞在中は一回も発作を起こさず、元気に帰って来る75歳のおばあちゃん。間質性肺炎の咳に悩まされながらも、毎年民謡の発表会や海外旅行の際は軽減する80歳のおばあちゃん。そんなおじいちゃんやおばあちゃん達の様子を見るにつけ、“内傷なければ外邪入らず”=“ストレスが無く心が安定していれば病気になりにくい”と言う3000年前から言われている東洋医学の精神身体論の真髄を臨床を通して感じております。